2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

例えば幸せのうちに終える夜鏡の前に映る僕に明日が最後の日ではないと誰が言えるだろう朝が来ない夢を見たとても鮮明な夢とともにぼんやりと今日が始まった溺れて死んだ少年は昨日の今頃そんなことなど思いも知らず夢の中にいたに違いない人は死ぬいつか死…

真っ赤なトマトの実がなる頃にはどうやら季節というものが必要らしいまだまだ凍てつく寒さが残る2月の終わりたった一粒の種にまで全ての話は遡る可憐に芽を出す2つの若葉寒さに耐えて、夏のその日を思い出すのか生まれ落ちた瞬間が結局一番の境界線誰に言わ…

あの日の僕今日の僕明日の僕に昨日の僕生まれた日に死を迎える日生まれる前に死んだあとずっと前にずっとあとしばらくぶりにいつのまにかご機嫌な日に不機嫌な日道に迷った日道を見つけた日陰に陽に太陽に月におはようにおやすみに寂しい日に嬉しい日はじめ…

午後3時一本の電話あの日を境に僕の世界は僕ではなくなって僕の世界は3時で止まったあの日のままの今日を生きるあの人の右手いつも寂しそうなあの人の右手ふと気がついたいつの間にか似てきたあなたの右手に似てきたこのままいけば同じように猫背になって同…

自分で選んだはずの道だった小学校4年生の頃勇気を出してはじめて母親に願った。何故そう思ったかは今となってはわからない。ただ、きっとはじめでのダダではないお願いだった。はじめて自分の意思でやりたいことを、やりたいと言った。あれは春だったのだろ…