鍵を外した瞬間の

たてがみ

しがみついた頃


扉が開いた瞬間の

未来を賭ける

旅に出る


全てを失うリスクを背負って

白いテープの先端を切れ


命をかけた男には

命をかけ瞳が宿る


命をかけた一瞬が

心を放つ

鍵を打つ


立てなくなった

たてがみが

もしも次の未来なら


短い昨日に手綱を置いて

ありがとうと

言えればいい


大好きだったと

言えればいい


あなたのような

優しさで


まるで

夕日が沈まぬように


あなたのように

言えればいい